ご相談内容
Y県にお住まいのミチさん(仮名・50代)から 初めてお電話を頂いたのは「救急病院から帰宅したばかりだけど」...息がデキナイの!病院では異常ないって。でも、呼吸が苦しい!助けて~! と。
途切れとぎれの声で辛そうでした。
カラオケBOXに 主婦友6人で元気よく出かけたのに、突然の目眩がして倒れてしまったとのこと。店の人が119番を呼んで病院へ搬送されたが、持病もないし、検査しても何も出てこない。
医師からは、異常が見られないので入院しても何もできないと言われ帰宅したが、首を絞められてる感じだと、やっと聞き取れるほどの掠れ声。
応急措置として、邪気祓いとエナジーチャージを施し...会話ができるまで回復してから「どうなさったんですか?」と伺ってみた。対処療法で全快しても、持病もないのに意識が遠のくなら別の要因があり、それを探って対処法も事前に知っておかないと、いつまた起きるか?...。
意識が途切れただけではなく、肩こり・首の痛み・鈍い頭痛にメンタルも含めて心身が不調に支配されたと不安そうにおっしゃって「何が起きたんでしょう?」とミチさんは、回復してから原因が不明なことへの恐怖を感じ始めていました。
鈍痛を伴う肩こりや腰痛に、偏頭痛.背中の怠さまで加わり、挙句が目眩に見舞われ気を失った。
この経験が相当ショックなご様子でした。
さらに、お祓いで治ったことさえも 治ってしまえば薄気味悪い!ことになってしまったようで...「なにか憑いてますか?」と怯えていらっしゃるようでした。
この日は仲良しメンバーで月1度の“カラオケ会”があり、気心知れた仲間と いきつけのカラオケ店へ行ったが、体調も良く久々の気晴らしに意気揚々と出かけ、まさかこんな事になるとは夢にも思わなかったと。病院へ付き添ってくれた友人に名前を呼ばれていたのは覚えている、が、それ以前の記憶が曖昧で 正確には思い出せないと心細そうにおっしゃった。
「焦らずに慌てずに、思い出せる範囲で構いませんので、記憶のすり替えが起きる前にできるだけ」と、感覚や名前だけでもあれば有用なので記憶の巻き戻しに頑張って頂いた。
極端な現象の場合は、場所とそこにいた人達が関与しているケースが高い。
ミチさんは「うぅ~ん、何か...いつもと違うナニカがあった気がする」と一言を皮切りに忘れかけていた(摺り込みが入る前の)記憶を、取り戻されていきました。
カラオケは予約していたから いつもの部屋。メンバーの顔ぶれも一緒で、ただ、その中の一人が沈んでいた。「どうしたのかな?」と気になった事と、その人の携帯が鳴って「もう一人参加してもいい?」と聞かれ、妹さんが途中から加わってきた。
その瞬間 空気が重くなったよう気がしたが「気のせい」で済ませた。姉妹は内緒話みたいな雰囲気だったので、耳ダンボにして興味津々だったかもとおっしゃり、続けて、感覚を研ぎ澄ませていたら誰かが泣いてる声が聞こえてきて「えっ?今のなに..誰が泣いてるの!」心の中で叫んでしまうほどハッキリと聞えたと。
誰の声か?気になり6人の顔を見回したが、皆それぞれ楽しそうにしている。それが妙に気になり遂には神経を集中させ、誰の気持ちなのかを突き止めて慰めてあげようと試みたとの事でした。
ミチさんは「人の心が読めたり聞えたりするの。私にも霊感があるの。人の役に立てたら嬉しいなって、悲しんでる人がいると助けてあげたくなって色々してきちゃったけど関係あります?」と。
今回初めてこんな破目に陥って怖くなってきた、今後どうするのが一番良いのか視て!とのご依頼もあり、ミチさんの霊的な体質については、霊感.霊視&守護霊対話をさせて頂きました。
そして何より、今回の奇怪な出来事は、どんな因果関係で起きたのか?これからも起きるのか!
その時はどう対応したら良いのか 分かっていないと怖いから、対処策と避けた方がよい人や状況があれば把握しておきたいとのことでした。
さらに、カラオケ会で沈んでいた「その人」=(仮名・キヨさん 40代)の相談事に乗ってきたが、悩みが絶えないせいか、めっきり老けこんで病的に痩せてきた...原因が気になって仕方がない。
霊障ではないか?と疑い以前からお祓いを勧めているが、キヨさんのご主人が嫌がって、神社仏閣へ妻が行くことさえ許さない。長年の友人なので何とかしてあげたい。
泣き声の主はキヨさんだと思うが...詳しく視て欲しい!とのご依頼も併せてお受けしました。
鑑定結果
ミチさんはスポンジ体質と呼ばれる、いわゆる霊媒体質の方でした。(エンパス)
霊能者は基本的に霊媒体質で、あらゆる質問に応えられるのもそれゆえだが、ただエンパスの場合は共感能力が強くて周囲から霊的エネルギーの影響を受けやすく、特にマイナスエネルギーを際限なく引き寄せてしまう体質。“霊感がある“とミチさんがおっしゃったのも間違いとも言えないが、通常使われる質のものではないことを、まずはお伝えしました。
今回の件は、カラオケ店は問題ではなく、場所の設定がどこであっても主婦友のメンバーが変わらない限りは 免れなかったであろうことも含めて。発生源はミチさんが救いたいと手を尽くしていたキヨさん。もちろんキヨさんには悪気も自覚もないが、妹さんよりも姐御肌のミチさんを頼みの綱として...ある種の依存をしていた。
この日も自宅で嫌なことがあり、カラオケに行けば<ミチさんと話ができる>と期待して、出かけて来ていました。それは、愚痴さえ聞いてもらえればいい!レベルでの期待だが、キヨさんの生体磁場エネルギーが極端に少なくなっているなか、悲観的な感情は<私だけ不幸>というネガティブな闇をつくり、まさに《心で泣いていた》情態で、ミチさんに気づいて欲しかった。
以心伝心でその声を聴いたミチさんは、持ち前の好奇心で『誰なの?』と探り始めた..その時点から霊的エネルギーの影響に晒されていたが、“不幸人探し”に気を取られていて気づけずに、そのまま気を失うところまで行ってしまった。さまざまな体調不良においても、気絶の一寸前で症状の自覚に至ったため、仮に対処法を知っていたとしても使えたかどうかは....。
キヨさんがエネルギーを奪ったのではなく、ミチさんが自ら(潜在意識で)一時的とはいえ引き受ける形となり、体調もメンタルも交換したかのように身代りとなったのが、事の顛末ですとお話をして、納得を促させて頂きました。
「まさか!私がそんな事するはずない」とミチさんの反応は想定していたものでした。自覚がなければ否定したくなるのは当然ですが、これを分かっていないと繰り返します!と、説得に近いものになっていきました。
占い的に、アーですコーですと当たるか否かを問う相談ではなく、秘術の実質がモノいう霊能問題であり、気持ちの問題ではない。過度に繰り返せば健常者としての日常生活を脅かす日が来るかもしれない。過去の事例を引き合いに出して、車イス生活になってから電話を頂いたケースもあります...何故そうなったのか?を得々とお話させて頂きました。納得していないと防備にも漏れが出てしまう危険があるからです、と。
ミチさんの場合は日頃から、友人知人に霊感がある!と頼られ各種相談事に乗ってきたという背景があり、だれかれ構わず一種の力を使ってきている。人の心が読めるのも事実であり、人間関係で悩んでいる人からは特に頼られる訳で、それを絶って辞められるかどうか?難しい環境でした。
人情派で断ることが苦手な性分。また頼られたら...「急に勘が鈍くなったの」なんて言えるだろうか。何もしなくてもスポンジのようにマイナスエネルギーを吸収してしまう体質の持ち主なのに、相談に乗る=積極的に身代りとなるのは、人身御供ですよ!とクドイほどに申し上げました。
体調不良も、突然襲われる不安感も、いかなる不調も、ミチさんとは本来なら関係のないもので、他人が背負ってるモノを知らず知らずに《ギフト》された結果といえ、受取拒否の心の姿勢が防備の軸となることをお伝えしました。可哀相とか気の毒だとか...思わない努力が要です、と。
ミチさんの元々のエネルギー指数が高かったのが《不幸中の幸い》で、最悪には至らず今日まで来たが、その日がいつ訪れるかは分からない。ミチさん本人の行動次第とも言えた。
ギフトした相手は嘘のように心身が楽になる。特にメンタルが晴れる。
ミチさんには感謝の言葉が寄せられるが、その状態は数日か長くても1週間で期限切れとなるため、その後の連絡が取れなければ、生霊となって救いを求めてくる。夜中の時間帯なら電話を遠慮して念飛ばし。防備が整ってなければ、諸に受けていたはずだが、意外にも本人は「疲れたかな?」で我慢して、一晩ぐっすり眠れば取れるだろうと早寝に向かう。
「憑かれている!」と疑いの目を向ける頃には、度重なる心身不調と抑制の利かない気分に苛立ち、別人みたいで怖いと家族に指摘されたりトラブルに相次ぎ見舞われ悩んだ末に!となるケースの方が多くいらっしゃる。
この時ミチさんに憑いていたのは、キヨさんの「助けてお願い」たっぷりの念だったが、ミチさんの了解を得て祓い除け、満タンにエネルギーを補充して、ミチさんのメンタルに浸入して霊感への未練のようなモノを捨てるようチャンネルを替えた。友人のキヨさんを助けたいと此の後に及んでおっしゃるので《不幸の肩代りは嫌ですよね》と繰り返し唱えてポジティブシンキングを取り戻して頂いた。
肩こりでも頭痛でも腰痛でもナンデモ・ドコデモ体調異変なら比較的早く結果を出せるが、精神面となると葛藤も入ったり憑いてるモノの邪魔が入ったりで時間も 私の体力や集中力も微塵も崩せぬマラソン物。汗諾々で100%腑に落ちるまでヤル。これは電話で繋がってる事が絶対条件。すると、「なんで私が人の不運を請け負うの。冗談じゃないわ」とミチさんの叫びが、突然、跳んできた。
峠を越えた、終わった!ホッとし、次の段階は防御の仕方と万一にも受けた時の対策を、すべて!お伝えしました。典型的なスポンジ体質レベル強のミチさんには、注意事項が二桁になりメモして頂き、パワーストーンも家用と持参用と計3つは必要と判断して送らせて頂きました。
一方キヨさんは嫁姑問題が激化しているなか、頼みの夫は味方になるのを放棄して浮気三昧で堂々と外泊をしている。財布のヒモは姑が握り、唯一許された自由が“カラオケ会”だった。婚家に縛られて身も心も疲弊していた。離婚しないのは子供のためだが、その我が子も母親であるキヨさんには反抗的で、甘やかす姑には懐いていた。
辛酸を舐める暮らしのなかでキヨさんは自然と、生霊を飛ばす術を身につけたのだろう。
気持ちの片隅には、経済的に自立ができるなら<離婚したい!>という思いもあるが、どうせ自分には無理!堂々巡りになってミチさんに聴いて欲しいようだが、ここで〈タカが愚痴ぐらい〉と甘くみると身代りにされる。言霊が宿っている。
キヨさんの実の妹さんがカラオケ店に向かったのも、姉の惨状を知って遠方から万障繰り合わせ駆け付けていました。夜道を独り走らせるクルマのなか、漆黒の闇に姉の心情を重ね合わせて、不安と焦燥感で呼吸も乱れていく。同時に、義兄への怒りも募らせながら姉の傍へと。
その姉妹が手を取り合えば、共鳴共感の振幅が起きる。ミチさんが感じた違和感は、妹さんの登場によってキヨさんの心が解き放たれ、溜めていたマイナスエネルギーが堰を切ったように大量放出されたことに起因していました。
その姉妹に同調したのが、皮肉にも、スポンジ体質であるミチさんでした。
些細な興味と 霊感を磨きたいと欲していた心が、一手に災厄を引き寄せる呼び水となり、それは時として、不幸を自認する人たちには好都合なゴミ捨て場になり得るのが現実なんです!とお伝えして。克己心を掌中の珠としてくださいと申し上げ、この日の霊能鑑定を終えました。
《 神は己の内に在り 》
その後
ミチさんは「自分から奉仕しちゃってたなんて自己嫌悪だわ」とつぶやき、優先順位は家族が1番とおっしゃり、すっかり体調も気力も取り戻されました。
ただ、今後のことを考えないといけないかも!と ご主人に相談したところ旅行でも行って気分転換をしようということになり、2泊3日でパワースポット巡りに出かけたそうです。
ご夫婦共に旅行好きで、ミチさんはこれって“災い転じて福となす”ってコトかも!と心身健全でなければ旅行も楽しくないものね!と久々の旅行に浮かれて、キヨさんの事もほかの友人のことも頭から追い払って、“旅プラン”を楽しく練ることで不安を払拭していたそうです。
夫婦が意気投合する趣味=旅行で、以前は国内外問わずよく出かけていたのに、ミチさんが体調を崩すことが多くなってからは中断していたようでした。
何はともあれ、これで一件落着かと思われたころ、ミチさんから再びお電話を頂きました。
旅行前にキヨさんから「相談に乗って」と弱々しい声で電話があったが「今ちょっと...」で忙しさを暗に匂わせて即切り...もちろんコールバックもしないで、そのまま旅立ち清々しい気分を満喫して帰宅。「正直なところ忘れていた」とミチさんは、旅行の楽しさを霊的な被害を受けてから忘れていたとおっしゃり、さらに「旅行好きな私が...妙だわ。悔しい!」と、今更?の憤りを露わにした。
元気よく怒れるのは健康の証しですと申し上げると、旅行中のミチさんに電話を入れてきたキヨさんが「ちょっとだけ聞いてもらえる?」と勢いよく話し始めそうになったのを「旅先で旦那が隣にいるの!」と押し返した。すると「いつ帰ってくるの?頼りにしてるのよ。待ってるわ!」と友情を無理強いしてきた、というものだった。
ミチさんの怒りが“気のバリア”を張って体調の崩れもなく済んだが「お邪魔してゴメンね」の一言もなかったことで、(こんな常識知らずな人は友達じゃない) と改めて気づき、折角の旅行なんだからと開放的に楽しさを享受する方向へと気持ちを切り替えた。旅先では簡単にできたと。
気の毒だという同情心がわずかも芽生えなかったのが、楽しい旅行をサポートしていました。
ミチさんのエネルギーはミチさん本人のために使う物という当たり前のことが行使されずにきて、他人様のために用立ててきたのが理不尽な話なんです、と念を押すように申し上げた。
そして、これまでは、ミチさんご自身も求められることに生甲斐を感じて、違和感もなく応じてきた経歴がある。先方からすれば、なぜ急に冷たくなったの?前は自分のことは後回しにしても相談にのってくれたじゃないの!...という不可解な気持ちに陥ってしまう。
悪くすれば逆恨みへと発展しかねない。上手に切り抜けるコツをミチさんは知らなかった。
有名なパワースポットを巡っても 神社仏閣に礼節を尽くしても、生身の人間の思考と念のほうが直接的な分だけ辛辣で眼前の事態には、悪しくも強力となる。辛くも事実であるのでお伝えした。
帰宅した夜から早速にキヨさんから「良かった。そろそろ帰ってくる頃かなって待ってたの」と旅支度をほどいている時に電話があり「遅いから、明日また掛け直すわね」と言われ、ウザイ!と初めて感じたと...ミチさんは 【本当の私は感情が強くて柔じゃない】 ことに気づいたと。
翌日キヨさんから電話が入ったが 怒鳴りそうな自分がいるので無視したとおっしゃった。
そして「同情心につけこんで邪気を押しつけられた」。ズルくて図々しい人は1番嫌いだったのになぜ友情なんて思ったのかしら?とおっしゃるので 摺り込みがあった事に気づけただけで良し!です、今後に活かしてくださいと申し上げたところ....旅行で鋭気は養えたが、どう活かせばいいの?...と。
マイナスエネルギーの溜まり場を避ければ良いのだが、近所付き合いを考えれば簡単ではない。
直感が「ここはヤバイよ」と警鐘を鳴らすと、自然と気持ちが寒く感じたりする。そういう場所と人には深入りしないで、気を張って自己防衛に努めるしかない。自身のフィールドを創ることが最初にすべきことですとお伝えした。
顔を見れば愚痴の連発というタイプの人と話をしていると気が重くなるのも、負のエネルギーを発散しているため。負エネルギーを巻き散らかされても、虫でも払いのけるように無視して同調をしない事が肝要です...盛塩より何より、この心の姿勢が被害者にならない1番のコツですと。
日常的にしばらくはして欲しい事も、さらに詳しく具体的にお伝えして、防御に徹して気張って生活していれば、自ずと「これだっ!」と明瞭な感覚が顔を覗かせてくる。
マイナスエネルギー専用ゴミ箱が消えたと分かると、先方も次第に近づいてこなくなる。
ミチさんは避けるのをやめて、対決する覚悟でキヨさんに会いに行った。
愚痴と泣き言の連打に、楽しい話ばかり出して対応し帰宅したら、嫉妬の生霊が追いかけてくるのを予見して、自身と家の浄化に徹底していった。まるで根競べ・・・。
電話が着ても同じくの対応をして、先方から離れて行くように仕向けた。それが功を奏して、わずか数ヶ月でこの難関をクリアーした。
最後の頃には、ふて腐れた台詞を浴びせられたが、これで悪縁パイプが切れると思ったらホッとしたと。心が軽くなったミチさんに奇妙な体調異変は起きなくなったそうです。
「変な話だけど、嫌われて安心した」...生霊退治も覚えたし、結果としては一石二鳥かも!とおっしゃり、キヨさんを通じて体得した“スポンジ体質改善”に励んでいくと目標を定められて本来あるべき幸道を歩んでいらっしゃいます。
キヨさんは?といえば、肺を患い入院したが面会謝絶で誰も見舞いに行けない...病名をめぐり妙な噂が流れているのを、小耳に挟んだ....と。
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