電話占いの聖庵ブログ

電話占いですが霊媒霊能体質で祓って体調を即座に改善するのが得意です。占い越えて恋愛相談を視てると生霊が裏側に隠れてたり・・開運術へGO! 密教パワー

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悩み相談SOSの優良カウンセラー

密教ヒーリングを愛犬に施したら✨

昨年、山口県から迎えた元保護犬の玲尾💗

保健所から大空翔けてきた愛犬を、近くの病院に連れて行くと
なんてことだ!

極度の貧血・栄養失調・フィラリア強陽性で、
「30%の致死率」と言われ…(/_;)

中型犬の玲尾の この時の体重が、10.5㎏。

玲尾は 湿った咳を 頻繁にしてはいたが、
「罹患しても 何年も経ってない仔なら症状もなく
心臓や肺への大きな心配もいらないのだけどねぇ」
という獣医さんの言い方が、心に引っかかり…不信感が募る。

2ヶ月半ほど探して ペットタクシーさんから聞いた病院へ。

レントゲン検査の結果、肺がかなり白くなってるから
「フィラリアによる肺炎」と診断され
パセトシンという抗生物質が出された。

この頃の玲尾は、
下痢と嘔吐を繰り返していたものの、食欲はしっかりあった。
獣医さん「この仔はこういう体質で適正体重だと思いますよ」(まさか ! )

2ヶ月待たずに 3軒目の病院へ。

すべての元凶はフィラリアだ!と
ボルバキア治療を推奨していて かつ実績も豊富な獣医さん。

これまでの経緯を話すと
「フィラリアが治ればいいんじゃないの?」
サラリ言われて、そりゃそうだけど…「肺炎なんですか?」
と聞いたら、
「そんなことないよ」
「肺動脈にフィラリアがいるから間違えたんでしょ? 」

「ボルバキア菌を殺すビブラマイシンという抗生物質を、治るまで飲ませる」
「半年飲めば治るでしょう。フィラリアも重症じゃなく中症だから」

獣医さんは簡単そうに言うが、(半年も飲ませる?)
目を皿にしてネットで調べた限りでは、1ヶ月飲ませて 2ー3ヶ月休むのでは?…

とはいえ、ボルバキア治療は確立された治療法ではない。
やってみなきゃ判らない!藁をも掴む方法であり、一か八かの面が付きまとう。

よく効く強い薬は、副作用も強いのが常だ。
その抗生物質を長期となると、免疫力の低下が…おそらく起きる (-_-;)
クッシング症が心配なステロイドや、心臓の薬も飲ませていた。

4ヶ月が過ぎたころ、
深夜になって突然、劇症発作のような咳込みが…
部屋の中をヨロヨロと歩きながら咳込んでは倒れ、
フラッと立ち上がり歩けず オスワリの姿勢で喘息のような咳。

早朝 獣医さんの携帯に電話し、病院に駆け込む。

半日入院して点滴すれば大丈夫と言われたが、
前に撮ったレントゲンを渋い顔で診ながら
ポソリと…
「これ、なんだろう? ここ細いなぁ」と呟かれて、覗けば
素人目にも、気管が やたら細くなっている箇所が見て取れた。

6時間の入院ということになり一旦帰宅した私は早速
次の病院探しに奮闘。
(世の中には一刻を争うという言葉がある(-“-)

24時間開いてる病院へ電話し、翌日の予約を取ってから
玲尾を迎えに行くと、意外にも咳は治まっていたが…しかし
いつ、なにが、起きるか? なんて判らない。

4軒目の病院は、高速使って片道90分…遠いが24時間対応可。
この日は心臓の専門医もいると言うので、行ってみることに。

主治医が決められ循環器医が来て、あらゆる検査の結果、告げられたのは、
フィラリアによる心臓肥大と気管虚脱は「間違いない」そうで、
肝臓の値も 5倍という異常な数値で
肝臓癌の疑いも拭いきれないという。Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

レントゲン写真見ながら説明受けても、
前日見たレントゲンの細い箇所の再現みたいな感じで、
熱心に説明聞くフリして獣医さんの目を凝視!

その視線、捕まえたら逸らせたりさせるものかと瞬き封印して、
獣医としての腕は どんなモノかと
直近の診断から、更に、過去へと霊視で遡っていく。

(なぁーんだ!教科書をなぞってるだけなの💧それダメよ✖)

フィラリア幼虫が血液中にウジャウジャいる?
玲尾がハァハァしててエコーが巧く撮れない?
肝臓癌の疑いあり?
気管虚脱?
心臓肥大?


さて!この獣医さんたちを、どこまで信じ任せていいのか?

少なくても、肝臓癌は排除すべきだろう!
あれだけ薬飲ませられたら、そりゃ肝臓も悲鳴をあげますってサ。

問題は、気管虚脱だ。
ワンコの気管の周りは軟骨で覆われ、その軟骨が潰れた状態が虚脱で
ひどくなると呼吸困難となり窒息して 死に至る。

心臓肥大も、1度肥大した心臓は元には戻らない。
散歩大好きな玲尾…思いきり走ることさえ 生涯我慢させる事になる。

かなり深刻な状態なのだが…
それは獣医さんの診立てを信じれば!そうかもしれないが、
鵜呑みにせず、本来もつ免疫力&自然治癒力に期待するという選択肢もある。

肝臓が異常数値を弾き出したことから学んだ私は、
玲尾が嫌がったらステロイドも気管支拡張剤も飲ませず、
ひたすら密教ヒーリングに精を出し、
治癒力UPのエネルギーを絶えず送りこむことをメインに、
薬はしまいこんだ。

後日 再検査したら、なんと!肝臓の数値も208→45の理想的値になり、
…ほかの症状についても何故か?…悲愴的な事は何も言われなくなった。
良くなってるなら「そう言ってよねぇ?」<(`^´)>ブツブツ

ところが、12月に入ると、今度は 一気に脱毛が進み、
胸からお腹まで覆っていた毛が抜け落ち 皮膚には斑模様が現れた。
そして
循環器認定医であり、皮膚病にも強いと自負する病院を見つけた。

獣医師にも得意・不得意があると理解し、
5軒目となるその病院へ!

顏が無惨に腫れ上がるムーンフェイスにもなって
「遅延型アレルギー」と診断されたため (注射して4時間で治ったが)、
92項目のアレルゲン検査やリンパ球の検査をしたが、
アレルギー体質ではないという結果が出て、
これらの症状については、結局 原因不明。

だが、収穫は、別のところであった。
そこは さすが循環器認定医!。(因みに循環器認定医は県内に4人しかいない)。

気管虚脱もない! 心臓肥大もない!
フィラリア幼虫も いくら見てもいない!
よって、薬は不要と言われ、ホッと安堵。

でも、気になる(-_-;) 原因不明ってのが…。

気になるモノは気になるので、
皮膚病を第一に謳ってる、6軒目の病院へ行ってみることに。

「憶測になるが 皮膚病ではない」と言われ、
「じゃぁ何で禿げちゃうの?」
(全身の毛が抜け落ち 皮膚まる見えのワンコを前の病院で見たもん💧)

獣医さん「精神安定剤を飲ませれば、2ヶ月で生えてきますよ」って…Σ(・ω・ノ)ノ!

「この仔は..寒い時期に辛い思いをしたのでしょう、可哀想にね」

「人間だってそうでしょ?辛い経験をして幸せを掴んだら離すのが怖くなる」
「寒い時期に苦労をして、乗り越えて ここまで来たんだね」と玲尾の頭をナデナデ😿

心療内科の分野だったのか?と愕然とした。

原因不明も納得できたが、精神安定剤は遠慮して
皮膚そのものよりも、メンタル系に 陽のエネルギーを注ぎ込んでいく事に。
半月弱で生え始め、2ヶ月たたずに元通りの毛並みになり皮膚の斑も消えた。

この Iクリニックの獣医さん💦
「この仔、自分のことを犬だと思ってませんよっ」真剣な顏で言われ
「はい。私もイヌだと思ってませんから♪ 通じてるんですね(^.^)」

キョトンとした顏で獣医さん
「まぁ将来 独立して出ていく訳じゃないからイイですけどね」(。-`ω-)

「玲尾くん分離不安症ですよ?犬の家庭教師を紹介するから治した方がいい」
「私の方が分離不安強いですよ!この仔とは毎日蜜月で水入らずで暮らしたいんです」
素直な想いを伝えたつもりが…

固まっちゃった獣医さんの真顔がおかしく、つい「ア~!アッハッハ」😅(´艸`*)


玲尾の体重が14.5kgとなり、
血液検査でも全て正常値であったことから
「ボルバキア治療を再開しましょう。28日間ビブラマイシンを飲んで2ヶ月休みます」
と提案され、フィラリアが長引けば その分 後遺症が危惧され、再開を決意。

ところが、それも10日で頓挫した。
大好物のおやつにコッソリ混ぜこんでみたが、
薬が入ってると分かると、2度とそれを食べない。

ビブラマイシンは、飲み込まずにかじれば、酷く苦い。

次々と好みそうなおやつを買いこみ試すが、却って裏目に出た。
食べる物に疑心暗鬼になった玲尾は、
食べる=ロシアンルーレットの心境に陥ったようだった。

遂には、フードもおやつも拒否😿

水と、警戒しながらおやつを少しだけという生活になり、病院へ電話すると!
「皆さん努力して飲ませてるんですから、頑張ってください」(゚Д゚;)
万人向けマニュアル通りのお返事に、扉を閉められた気分を味わう。

食欲を増す効果も付属で期待できるオゾン療法の機械も置いてあり
頼んでみたが「これはアンチエイジング用ですよ」と、頑なに言われたら疑う。
(オゾンも使う量を間違えると怖い。学んでないんじゃ? )

困り果て、後日また電話しても、獣医さんが対応してくれる事は 一切ない。

電話の向こうの看護師さんは どこぞの番頭のような空気を声に含ませ
「先生の意見を聞きたければ、来院して下さい」の一点張り。
(行くだけの価値があれば行くけど、不親切にも程がある。次行こう次!)

痩せていく玲尾…食べてないんだもんね、玲尾 (ノД`)・゜・。

散歩中の公園で会うたび情報交換する犬友達がいる。

「愛犬の病院探しとフードには絶対妥協しない」と力説する彼女は、
僧房弁閉鎖不全症の13歳の仔に 延命願って手術を受けさせた人で、
愛犬の為になら何でもするという方向性で意気投合。

「M動物病院の獣医さんなら信頼できる」と太鼓判を押され、
この人のオススメならと、ともかく電話を!

「薬への拒否反応が強くて、経口薬に代わる代替療法はありませんか?」
と聞くと、様々な提案が テキパキと返ってきて、気づけば20分も話してた。

こうして、7軒目の病院が決定。

医食同源をモットーとし、中医学を積極的に取り入れてる。
気(エネルギー)の流れを整えないと、自然治癒力が低下してダメ!
良質のタンパク質を摂ることが土台になると言われ、「その通りよ~🤗」
イザ!M動物病院へ。

3月中旬からマイヤーズカクテル点滴とオゾン療法が始まるのだが…。

その前に、血液検査・レントゲン・エコー・心臓の数値etc各種検査をして
オゾン療法を安全に行う為には、事前にG6PD検査をすると初めて知った。

血液検査の数値だけ見れば、どこも正常。

レントゲンでも、やはり気管虚脱や心臓肥大はなし。
エコーは30分集中し隈なく診てもらったが、フィラリアが見当たらない。
しかし簡易キッドでは陽性反応が出る…幼虫もいないが。
血圧も良好!だというのに(>_<)

フィラリア成虫は、僧房弁閉鎖不全初期の…血液の逆流を作っていた。
赤と青で示される正常な血流の中に、黄色やオレンジが僅かに見える。

獣医さんは、これ以上悪くさせなければ良いのであって「問題ない」。
( 私は完全に治したい!一刻も早く!)

「散歩が大好きなら少し走らせてあげて。ストレス溜める方が良くない!」
『但し、自転車に乗ってリード持って、さぁ行くぞー!で走るのはダメですよ』
と言われ、目が点に😳

数ヶ月前までは
「老人が歩くようにゆっくりと薄氷を踏む感じで、10分~15分」と言われ、
散歩中に突然倒れて手遅れになるケースも多々あると、呪文のように聞かされてきた。

「フードは体を作る基本。グレインフリー・グルテンフリーの良質蛋白質のをネ。
心臓にダメージがあるとタンパク質が大量消費されるから」と言われ、
k9ナチュラルしか食べないと思う…

「というより、今現在ハンスト中で困ってるんですけど?」と言うと、

「いいよ!それずっと続けて。うちの病院のよりソッチの方が全然いいから。
それと、サバの水煮缶の食塩不使用をフードに混ぜてみて」
(はぁ?サバの水煮缶?血液サラサラ血管イキイキって…知らなかった)

体重が、13.2kgまで落ちていた。

マイヤーズカクテル点滴とオゾン療法を終えて、
どんなもんか?と帰宅後 サバ水煮缶をトッピングしてみたら、
きれいに完食。
警戒心を露わに目を光らせていた玲尾が、久しぶりに健全な食欲を見せた。

以後、
免疫力をUPさせる漢方薬の冬虫夏草や
心臓によいタウリンやLカルニチンのサプリを加えるようになっても、
まさに「問題ない」旺盛な食欲で、筋肉がつき、
3ヶ月半で 15.35kgに。(やや太り過ぎ・汗)

アメリカのデータベースによると、
少し太ってる仔の方が、痩せてる仔よりも長寿である、
という結果が出ているとか。

人間でも、痩せてる人より 少し太ってる位の人の方が、
霊障にかかりにくい!!
中医学も漢方も治癒エネルギーの送り込みも、
昔々のチベット密教からきている。

今現在の玲尾の食欲は、
暗澹たる気持ちになった2月が嘘のように
「いくらでも食べられます」って顏してササッと平らげ、
「デザートないの? 」と傍に来てキリッとオスワリ…ジ~ッと目で催促。

玲尾に始めた密教系ヒーリングだが、遠隔でも当然できる。
というか、そういう相談があれば、実際に遣ってきた。

しかし、ペット全般とするのは…うーん💦なご相談もあった。

「大切なペットのクラゲちゃんのカサが破れてきて心配なの。治して」
との事だったが、クラゲの姿自体をイメージできなくて🙄
破れかぶれになりながらヤッタ記憶がある。

「元気にまた泳ぎ出したわぁ♪ ありがとう」
とお言葉頂いたが、実は、確たる自信があった訳ではなかった。クラゲには。

ワンコのは、
「今夜死にそう」と言われ、写真を送ってもらってから
エネルギーを全身に送り込んだら、その翌日、
「元気になり過ぎて困ったわ。病院で見放された仔だから安楽死で良かったのに」
とゲッー!な事を言われてドン引きした経験がある。

クラゲとか金魚とかは ちょっと自信ないが、
犬&猫なら お任せを!と堂々言える。

玲尾が完治したら、そちらをメインにしたいと思う昨今。
そういう形でなら、ボランティアにも参加できる。

病を背負った玲尾がきて、久々に遣ってみて、思い出した。
「玲尾♡ありがとう」
ずっと一緒にルンルン楽しく生きていこうねぇ💞
死ぬときも一緒よーわたしの可愛い玲尾💖

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私の伴侶は 元保護犬

貨物便で空を駆けてきた元保護犬の
レオと、一緒に暮らし始めて そろそろ3ヶ月。
想うことは、
「飼い主だった人間は こんな愛らしく従順な子を捨てたのかッ !
フィラリアに罹らせ虐待して捨てる? エナジーバンパイアかよッ! ? 」

3月8日
ドックトレーナー「犬育て塾」に 強引に迎えに行き…
というのも、毎晩のようにレオのことが悲愴感一杯に浮かび

部屋は準備万端の数歩も手前だったが、
嫌な予感が打ち消せず、迎えに行きますと電話したら、
文句&罵倒&意味不明な言葉で (-“-)



( 絶望してる顔…こんな写メを平気で送ってくる? )

ボクには帰れる おうちがないんだ ! ほかの子達とボクは違うんだ…
そんなレオの声が聞こえてくる。

ペットタクシーで行き、一悶着の末に ようやく連れ帰り、
待機してもらってた出張トリマーKさんに 初トリミングしてもらうと



すがるように飛びついてきた。

前足をまっすぐ伸ばして 私のお腹辺りをトントントントン
不安と必死さに満ちた目…その目は瞬きも忘れ
疲れてるはずなのに 渾身の体当たり。

事情を知らないトリマーさんは
「すごい懐いてますねぇ! 」 と…そう見えたようだが、
この時のレオは、ただただ 必死だったのだ。

「ねぇお願いっ! もう捨てないで ! ボクを独りにしないでぇー」

マンションのエントランスで
「レオの おうちだよ。ずっと一緒に暮らすんよ。さぁおうちへ帰ろうねぇ」
と言って撫でていると、

レオはボンボリのような尻尾をフリフリさせて、ジッーと見上げてきた。

部屋に入った途端、いろんな物に興味を示した。まずはテレビ。
(捨てられる前は ずっと外飼いされてたのだろう !  一目瞭然)



微かな気配も見逃さず、
些細な音も聞き逃さず、

立ち上がる仕草だけで、

眠っていたはずがビクッとして、ダッシュで駆けよってくるレオ…
顔が見えなくなると クゥンクゥン鳴く。

トイレのドアが閉められるだけでも
この子にとっては「隔離」になるんだと知る。


(この頃のように…..)

うちの中は もちろん完全室内フリー。
ケージは置いてあるが、一応ある ! というだけ。
リビングで
ニコニコ笑顔の にらめっこ? 見つめ合う? レオと私の愛の暮しは
こんな風にスタートした。


ベランダに敷いた人工芝で ❝寛ぐ❞ というコトを覚え始めると
2m×6mの空間が、 午後のレオプレイスに。。
(長門市での昔日を思い出しているのだろうか…黄昏時 )

近くにある公園に
散歩という名の ❝探検❞ に出かける。



膝の上に顔をのせ まんまるお目々で「行こうよー」!
ワンとも言わず、目だけで訴えてくる…散歩行きたい !!


桜吹雪舞うなかもツツジ観賞も一緒 ! 今年の春はレオがいつも隣に。
まさに、伴侶 ! …そして息子。

人間の1億倍あるという嗅覚で、住む地域の情報収集するため
散歩は ❝馴染んでいく❞ 必須過程なのかもしれない。

散歩を終えて帰宅すると「ご飯まで時間あるよね?」と



リビングのペットベッドで
「ボク、ちょっと寝るねぇ!」



仕事が終われば 早朝にもなるのだから
寝室で先に眠っててくれたら と思うのだけど
レオは、決して傍を離れない…。

保健所にいた頃は
「とにかく吠える ! どのワンコよりも1番吠える」
「1日中吠えてるけど、大丈夫?」
と聞かされていたが…物分かり良すぎるほどに静かに過ごしてる。

健気というか、不憫というか…(ノД`)・゜・。

過去のどんな出来事が レオの心を巣食っているのか…
視野から外れないよう 密着していないと不安で
食べることも眠ることもできない 哀れな子。

散歩が何より大好きで、嫌いなレインコートも
素直に着せてくれるようになった ! というのに…



ボルバキア治療を熟知してる獣医さんを探しに捜して、病院へ。
あらゆる検査の結果、ドクター・ストップが入った。

散歩禁止…どうしても必要なら5分。長くても10分 ! 興奮厳禁 !!
喜んでハァーハァーさせるのもNG ってコトに (-_-;)

フィラリア症について調べに調べた結果、
近所の動物病院では 従来の消極的な治療しかできないと判り
ペットタクシーの人の勧める病院にも行ったが….
フィラリア性肺炎と分かっても、パセトシンを処方され 「?」。
(なぜ、ビブラマイシンではないのだ? )

ようやく辿り着いたのが、今 通ってる西村どうぶつ病院。

強陽性と言われ愕然としたが、
「とにかく6ヶ月みてください」 と言われ「えっ?」
ボケて聞き間違えたのでなければ、嘘みたいに嬉しいお言葉。

前の2病院では、2~3年は掛かる。しかも !
「フィラリアは死亡率30%の怖い病気ですから」
と、念まで押されていたのだから。

ハァーハァーがダメならシャンプーも当然ダメ(/_;)


(シャンプーでサッパリ、トリマーKさんにも懐いてお写真パチッ! なレオ)

フィラリアが治ったら、思いきり遊ぼう !!

お客様の N・S子様が「レオちゃん大好き♡」と仰ってくださり
単純な私は写真パシパシlineで送信ーー! したらアプリで Σ(・ω・ノ)ノ!




まだ続く….



鑑定中は こんな感じでジッとしながらジーッ! と注がれる視線(^-^;


レオの病院を探して下さったのも、S子様…感謝 !!

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保護犬の里親になる

2月16日、山口県から飛行機でやってきたワンコ。
狭いゲージのなか…暗い機内、
羽田に着くまで どれほど不安だったろうか…。



信頼していたであろう飼主に捨てられ、
野をさまよい、住民の通報で捕獲され、
保健所では畳半分ほどの 冷たいコンクリートの檻の中

殺処分される日まで待機を強いられていた「 命」。



人間不信に陥っても 仕方ない環境の中にいながら
このワンちゃん (名前をレオに) は、
初対面で すぐに懐いてくれ、その
健気な眼差しが愛くるしくて (ノД`)・゜・。

可愛いさと可哀想に ! が一緒くたになり
動物病院の待合室では 思わず抱きしめていた。



ペットタクシーのKさんが羽田空港まで迎えに行ってくれ
家で到着を待ち構えて、そのまま動物病院へ。

どれほど野を彷徨っていたのか? フィラリアに罹っていた。

昔とは違い 今は薬で完治できる。2年みれば健康体になる。

なにより、フィラリアに罹ったのは、
この子のせいじゃない!!

MIX・中型犬・成犬となると、里親が見つけにくいとか…。

純血種・小型犬・子犬 という希望を口にする人がいるとか…。
↑ なら、ペットショップに売るほど(?) いる。
売れないまま成長したワンコが、保健所行きになる。

このレオとの出会いは、
なんとなく開けたサイト「ペットのおうち」。

写真見た途端に脳裏でパチパチと!  ナニカが弾けた。
昔々に、我が子のように可愛がってた子に、どこか面影が…。
亡き子はヨーキーで 体型は似ても似つかないのだが。

登録者のH・Eさんに問い合わせメールを、後先考えずにした。
「そのワンコは 京都の人が明日クルマで迎えにいきます」
もう里親さんは決まってた。

E子さんは、千葉在住で
寝食削り経済投げ打ち ワンコのレスキューをしている
本物ボランティアの女性で、

「そうなんですね💧」と無念を隠し、
一応「それは良かったです♡」。と言う私に、
「あの子は? この子は?」とlineで写真を多々もらったが、
ここにきて、
今ひとつ心が動かなくなってしまい…
「う~ん」と唸りながらも 殺処分迫った子を引き取ろうか?!

左脳人間になった頃、E子さんから夜中に電話が….。

「京都の人が違うワンコを選んで、朝までに決まらないと 殺処分に」
(なんですって?!)
てっきり京都で第二の犬生を歩み始めてると決めこんでいた。

これが「縁」と云うものかもね。。

ワンコのレオも、人間の私も、他を選ばず (互いに選べず?!)
「う~ん」と唸っていたら、
愛と情が飛び込んできたようだ🐕ワン。

山口県で、熱烈ボランティア活動をしているY・Mさんが
保健所から引き出し 送り出しの全てを担ってくれた。

Yさんのブログ「にゃんにゃん家族」には、
レスキューに奮闘する日々の生活が綴られている。

前以てお願いしていたドックトレーナーさんはE子さんの紹介。
そこで、ただいまトイレ練習中のレオ♂ちゃん。
室内飼育されてた気配がないという Yさんの助言があり、
「犬育て塾」の早川さんに「トイレだけお願いぃー!」と。


↑ 17日のレオ。

その間に リビングの大幅な断捨離をして、
レオの遊び場を広く確保することに専念してる。
そして食事は何が良いか? これが大切 !
フィラリアは心臓に寄生するから。

「粗相をしても叱らないよ」
だってアナタは この世にトイレって存在があるのを知らないんだから。
「トイレでするんだ!」と知ってくれるだけでいい。
時々 忘れても構わない。
元気になって長生きしてくれたらサイコー♡

お客様のS子様に、電話&lineで レオLoveを語っていたら
可愛くデコレーションした写真を贈ってくださった。
S子様いわく「だって可愛いから♪」。°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°



S子様 本当にありがとうございます。
(けど実物はマジもっと可愛いのですワン・笑)

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体と心と魂と。ICUまさかな会話

3月12日 午前3時過ぎに、弟から電話が入り
父の容体が急変した ! 今 病院に向かってる…
また電話する !

切れた携帯を、呆然としばらく握っていた。

透析用シャントを作る目的で数日入院すると
聞いていたが、
それは、命が危険に晒される質のものじゃない。

心を奮い立たせ祈祷を始め 2時間ほど経ったころ、
再び電話が鳴った。

「最悪の事態は凌いだ。今夜は、まぁ大丈夫だと思う。
けど、担当医の話では…..」
と、弟の話は続き、葬儀社も一応訪ねてみるよ ! で切電。

( 葬儀社って、それ、どういう意味なの ? )

思考回路が途切れた私は、目に止まった物を
次々とキャリーバッグに投げ込んで、飛び出した。

高崎駅に着くと弟が迎えに来ていた。
G大学附属病院のある前橋まで、約40分。

車の中で経緯や状態など聞かされたが、
(それ絶対におかしい! 従うべきだ!!)
従えと直感が しきりと 訴え、受身的思考を手放す。

G大学附属病院に着き、ICUへ 駆けた。

父の口には人工呼吸器が繋がり、
肝心の意識は、明晰ではないが、ある。
生体エネルギーが2ヶ月前と比べ、ひどく薄い。
(何故こんなことに? 何が隠されてるの? )

説明をと、担当医に呼ばれ、家族面談室へ。
医師と看護師2人に、私と弟、
取調室を連想させる息苦しい部屋で
話し合いという名目での〝宣告〟を
一方的に告知される破目に。

「お姉さんが来るまで もたせて欲しいと言われたので
処置しましたが、今すぐ亡くなっても不思議のない状況です」

「ご本人の生命力次第では、1週間生存もゼロとは言いませんが、
今夜心臓が止まる可能性が高いと思って下さい。ご高齢ですし」

「7年前の癌が再発し、全身に転移してます。誤嚥性肺炎もあり
感染症を併発して全臓器が機能不全に陥ってます。両肺に水が溜まって
いて、ご本人は海でおぼれてるような感じで、非常に苦しいんですよ」

と、レントゲン写真の説明も付加され、
とにかく ! 〝死が近い〟ことを連綿と説得されていた。

日本語は分かるから、耳では確かに聞いていたが、
別次元に意識を集中させると、何かが違う感覚に浸り

「そんなに苦しんでるなら、とにかく、肺の水を抜いて下さい。
今できるのは それだけでしょう ! ? 」

担当医のO医師は
「肺に太い針を刺すんですよ。
激痛が走って お父さんが苦しんでも平気なんですか ? 」

「どうせなら、楽に逝かせてあげる方法を考えるべきでは ? 」

「はぁ?  O先生、アナタが在籍するこの病院はホスピスですか ? 」

「そもそも激痛が走るなら当然 麻酔をするんでしょ?  それって、
例えれば、始終痛む虫歯でも 麻酔して抜歯すれば 楽になりますよね」

「抜歯の時に生じる痛みの有無は、歯科医の腕一本かと思いますが ?」

不快さを隠せない人なのか、O医師は投げやり口調で
「これが もしも、若い人なら、将来もあるし、そりゃ僕たちも
もっと必死になりますよ ! 人には寿命があるんですよ」

( 絶対に口にしてはいけない言葉じゃないのか ! 本心でも隠さなきゃ。
この医者は墓穴を掘ってるって気づかないのだろうか ? )

この時、自分の中の感情の変化に気づいた。
置き場のない悲しみは、怒りへと変わり、不信へと変貌した。

命を任せる相手は、この医者じゃなくて、もっと遥か違うナニカ。
漠然として名もないが、確実に在るエネルギーの源。そこにアクセス。

担当医O医師の個人的見解によれば、
「僕なら、苦しんで延命されるより、早く楽になりたいですけどね」

私は、「いざ その時にならなければ 分かり得ぬことです。意外と…
そう言ってた人が、足掻いて未成仏、なんて、結構視てきましたからね」

「仮に百歩譲ってアナタが そうだとしても、人間は、十人十色、千差万別
ですよ。医師免許を盾にしてもねぇ。人間力が乏しいというか、人間力って
解りますか ?  医学書の統計だけで 命を図れるって、本気で思ってます ? 」

O医師は語尾を強めて、当たり前な事を口にした。
「人間は、いつか必ず死ぬんです ! 家族は受け入れるしかないんです !! 」

そんな話し合い(?) が、来る日も来る日も続いた。
ICUのドアを入ると、呼び出される。
アテにしていない医者の話に時間を取られたくなかったが。

私がこの病院でアテにしたものは、調えられた医療機器。

父の病床に付き添い、しなければならない事があるのに ! と、
時間を割かれることにイラつき、O医師の顔を見るたび「またか 」
と鬱陶しくなっていった。

ある日、Y看護師が 父を見ながら 呟いた独り言。
「不思議だわ…初めて見るわ。なぜ苦しくないのかしら ? 」

「なんのこと ? 何が初めてで不思議なの ? 」
と尋ねると
「人工呼吸器つけると、患者さんは ひどく苦しんで…暴れたりとか…
なので、点滴の中に睡眠剤や鎮痛剤を入れて苦痛を和らげるんだけど、
薬を入れてないのに、全然苦しそうじゃない。長年ここに務めてるけど
初めて見るわ。ICUで人工呼吸器はよく使うけど、笑顔でいる人って初 ! 」

O医師から 散々なほど聞かされていたため、
痛みを感知する場所は「 脳だ ! 」と、6~7のチャクラに意識を置き
苦痛の遮断をイメージしながら エネルギーを注いでいたが…
内心「本当に ? 」だった。

危篤と “今夜死ぬ”宣告の日から、10日以上経っても
担当医O医師の呼び出しは続いた。

この日は看護師が4人、斜め左右から 吸いつくような眼。
ドア側に座ろうとしたら、1人の若い看護師が立ちはだかり
奥へと背を押され、まるで包囲網か奇襲作戦のような。

「ご家族としては、どうなさりたいんですかね ? 」で始まり、

「安定してきてるように見えても、一過性かと。癌もあるんですよ。
肺の水も毎日抜いてますし、危険な状態には変わりないんですよ」

「ご本人は苦しいと思いますよ。提案なんですが、医療用麻薬と睡眠剤を
点滴に入れると楽に眠れます。CO2が発生して死に至るのも早まりますが
治らない病気でこれから苦しむより、楽に逝かせてあげたら如何ですか ? 」

「この椅子の位置関係は…孫子の兵法でも 付け焼刃で読みました ? 」

「意識もはっきりしていて心臓も動いてるんのに ? わざわざ安楽死の真似を
しなくても、父本人が逝こうと決意したら、そこで心臓を停止させます。
そうなったら心臓マッサージも結構です。気管切開も致しません !! 」

「心臓を自らの意思で止めるなんて、そんな事はできないっ! 」と、O医師。

「それはアナタの乏しい統計学に他ならず。健康体ならムリでしょうけど、
生死の境にある今の父なら、できます。ご心配なく !!  ただねぇ、そうやって
洗脳するのは やめて貰えませんか ? 弟を洗脳してるようですが ? 」

「…お姉さんのほうとは、僕の価値観が合わないので」

「命の問題で価値観が合わないとは ?  命の遣り取りしてるつもりですか ? 」

「医者という仕事にアナタが就いて、ご両親はさぞかし喜ばれたでしょうが
それは単に、職業ってだけですよ。生か死かの選択ができる状態なら本人が
出すべきで、去るにも納得が必要だからです。父の決意なら私は尊重します」

「人間は、肉体だけで存在してるんじゃないんですよ。心があり、魂が主
なんですよ。体は器。だけど、この世で表現するには、必要な、魂の器なの」

「言い残した事を伝えきれなかったとしても、これだけ頑張ったんだから
逝っても悔いなしと 本人が感じられなかったら、死後に、孤独な場所に
留まってしまう…そうはさせたくないんです。父も理解した上で頑張ってます」

すると
20代前半と思しきドア近くを占拠した看護師が、
「じゃあ、私が聞いてみましょうか ? 」

「なにを ?  誰に何を聞くの ?」と 問えば、

「お父様に ! です」
「苦しみながら延命するか、早く楽になりたいか、今 聞いてきます」

「待ちなさい !
アナタ何言ってるの ? そう言われアッという間に亡くなった患者が過去に
たくさんいて、今じゃ法的に禁じられてるのを知らないの ?  」

「この場の空気も読めなかった ?
さすが、Oセンセ率いるメンバーだわね。というより、ミヤナガさん ?
アナタは看護師になっちゃいけない人よ。そんな人間が 寄りにも寄って
大学病院勤務なんて、恐ろしい実話だわ。被害者出す前に、辞めなさい ! 」

G大病院 看護師・ミヤナガを、この日、危険人物としてインプットした。
( 何があっても父のそばには近寄らせたくない )

密室での話とは裏腹に、父はつらいリハビリに励んでいた。

( なんで担当医がオーキなのよ。死を家族が承諾すれば…保身か !  医者は手を
抜ける。担当医のチェンジができたらマイナス波動を克せる。変わってよ !  )

3月も末近くなり、本当に 担当医が、O医師からS医師にチェーンジ ! 叶った。

O医師でなければ、この際、誰でもよかった。
S医師の人柄を知る術もない。ネガティブDrでなければ完璧だとさえ思った。

4月に入り、父はICUから個室へ移った。

O医師は後日、弟と病院玄関で顔を合わせた際、なぜか ? 「飛ばされた」と
口走ったらしいが、それこそ、不徳の致すところではないか。
人間力を磨くには楽してたら無理ゆえ、丁度よい、荒修行セクション。

まもなくして S医師グループの若いDrが病室に立ち 首をかしげ独り言のように呟く。

「医学の教科書にはない症例なんですょ。こういう事もあるんですね。
ICUにいた初期は確かに危なかったんですが。いつ治ったんだろう、消えてる」

「なくなってるんですよ、ガン。他の数値もよくなってるし。
人間の生命力って凄いですねぇ! 全力でサポートします」 と、言われ「えっ?」
聞き直してしまった。(なんなの ? この180°の温度差は ? 私は突然変われない)

3月、 ICUにいた20日間、
これでもかっ! ? とばかりに聞かされ続けてきた、〝死〟の宣告的一語は、
いつのまにか心のシミとなり、死後の世界を探索するまでになっていた。

「生きて、苦痛を味わうのが、いいんですか ? 」
嫌味な響きを伴い浴びせられてきた この言葉も、容易には私を離さないだろう。

父が透析の日は、私も透析室へ。
ベッドの耳元にスマホを置き、you Tubeから選んだオルゴール曲を流していた。

一日 7時間ほどを病院の父の傍らで過ごした。

十分ではない睡眠のせいか、疲労か、次第に居眠りも増えていくなか、
どこからか声を掛けられた気がして、ふと見上げた空に、虹が….
見ている内に、もう1つ、虹が現れた。

2つの虹が、浮き橋のように、青空を彩り目映い。
しばらく眺めてから、急に思い立ち、写メに収めてみた。



見惚れて撮ることを忘れるほど、
この日の虹は、神秘的で美しかった。

そういえば私、何日ここに通ってるの ? と数えてみたら、
49日目、だった。

数日前から、喉が痛み 熱が出て 食欲も失せ 咳込んでいた。
額に熱さまシート、口には2重のマスクして、這ってでもの勢い。

父が昼寝に入ったら読書と決めこみ、本を何冊か持参している。

この日のチョイスは、
エリザベス・キューブラ・ロス著/  死ぬ瞬間と死後の生。

大門 正幸著/  なぜ人は生まれ、そして死ぬのか。

レイモンド・ムーディ著 /  臨死共有体験。


過去世でも来世でもなく、本来の場所たる「中間生」は興味深く、
地球に誕生する前に、魂が存在していた故郷は、望むままの至福が満ちる天上界。

過酷な地球だから、学びも多く、使命を果たそうと青写真を描き、転生へと挑む魂。

もはや死は始まりとなり→中間生へ帰還→そして地球で事前に両親を選び 誕生する。
(泣きながら産まれる子供のように、も一度 生きるため泣いてきたのね。by中島みゆき)

成熟した魂なら、地球での人生は 最後の旅となり、帰還すれば至福の恍惚感だとか。


帰省50日目、今度は私の体が悲鳴をあげた。

熱は更に上がり ひどい咳に薬が全く効かない。焦る。
扁桃腺炎のようだった。自然治癒力を信じてホテルのベッドで一日眠った。

51日目。父の病室へ赴き、S医師を訪ねると
「先一週間の間での急変は考え難い。一度お戻りになったら如何ですか ? 」

実は、予定していたホテル連泊の先延ばしが難しくなっていた。
前橋のホテルは満室にならないと聞いてたが、どういう訳か ? 滞在中のホテルも
近辺のビジネスホテルも、どこへ電話しても、5/2から4日まで空室無し。

観光名所もなく、車がないと身動きが取れない上、赤城と高崎に挟まれ廃れいく町
というのが前橋のイメージ。なにもないところ、でホテル満室は想定外だった。

実家に戻る手もあったが、
「コレって、もしかして、一旦帰れってこと ? 」

直感に護られ、一日一日を過ごしてきた。
ICUで即答を求められた時は、思考が働く前に、直感で意図せず応えていた。

52日目。本物の病気になる前に…足手まといになる前にと、
後ろ髪を引かれながら自宅マンションに戻った。

「また、すぐに来るから、待っててね」 と父の耳元で約束して。

あれから一ヶ月が経とうとしている。
まだ、限りを尽くしたとは言い難く、足が重ければ 心も重くなる。


今週末の 6/3の土曜日から、一週間の予定(暫定)で、帰省する。

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行かねばならぬ 神社

神社仏閣って、そもそもは
呼ばれて行くものだと思っている。

有名だし行ってみたい~の観光なら別だけど。

呼ばれるってなに?
どんな風に招待されてるって知るの?

「どこの神社に行くのがいい?」から始まり
鑑定中に問われる事も しばしばある訳で…。

例えば、なんとなくテレビをつけたら
興味も希薄な 神社仏閣を観たのが 始まりで、
なぜか? その後、繰り返し観せられたり。

チラッとネットで見かけただけなのに、
その画像が、数ヵ月たっても定期的に浮かぶ。

とても小さな神社で、魅せられた訳でもないのに。
「頭の中にいつもあるような! なんで?」ってことに。

さらに、ダメ出しみたいに「夢」にまで現れた!!

夢のなかの出来事なのに、
鮮明過ぎて、なんだか気になってしまう。

一度ならず何度も夢に現れたなら
それはもう、ほぼ決定!! 行くべし! の合図。

速効の感覚得ずとも、
心願成就のご利益乞うご期待!! なマイパワースポット♪

私にもそんな場所がある。



一年以上も前からチラチラしているのだけど、
昼夜逆転の生活に加え、エネルギー使いまくりの日々で
情けない事に、行き着く自信が…欠如モード(汗)

一度も行った事がない神社で、しかも遠い。
そんな場所にある神社が「なぜ?」…(ノД`)・゜・。

唯一考えられる理由は、
大昔に遡るが、そこが血族の神社だから!?


元々は山梨県北斗市武川町…が先祖の地だったが、
織田軍の攻撃から逃れ 血筋を絶やすまいと
四県=群馬・新潟・奈良・長野に逃避行(?)

群馬の館林に向かった人の曾孫が 中興の祖となり
建った神社が、此処!! ってことになる。

帰省すれば、
行人塚に眠るご先祖様に 必ず挨拶へ行く。

それで良し! と固定的に思ってきたが…
それだけで良し! ではなかったのかも?

今年は、どこかで帰省以外の休みも取り、
気分は「イザ! 出陣?」で、遥か昔の血族の方に
ご挨拶に行こう! と、
私としては重大決心なのだけど…。

久々の遠出。
折角だから、ここにも寄って来よう♪ 〇〇文庫。


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今年のパワーストーン

今年の干支は酉…丁酉の年、
(60年に1度めぐってくる)
丁は火の弟、酉は金。
文化文明の象である「火」と、酉の金。
つまり、繁栄叶う年となる訳で。

これを放置するテもないだろうと、
石と木のコラボによる孔雀を真っ先に入れてみた。

孔雀は
災厄や苦痛を取り除き、
さらに! 幸運を招くとされている。

「孔雀明王」 の真言は邪気祓いによく使うが、
初めは女神マハ・マユーリーだったのが、
ヒンズー教から仏教になって「明王」に。

B-2 孔雀

悪を滅する聖鳥として神聖視された孔雀。
愛に邪し魔が入った時にも一役かってくれる。

B-1 孔雀

復活・再生、そして不死。
不死鳥といえば、
火の中で死に 火の中で生まれるから、
死んでも即・立ち上がるが如く、生まれ出ずる…
ゆえに、復活・再生となる。

幻の瑞鳥・鳳凰が酷似している。
鳳凰も 「平安をもたらし幸運を招く」と言われ
平等院鳳凰堂の屋根に鎮座している。

更には、朱雀もまた孔雀に酷似して
やはり「火」を司る。

孔雀の羽根には 見張りの100の眼があると言われ、
その羽根で作った扇子を、邪気除・悪気祓いに
軍師や財力ある貴族が使っていた時代もあった。

聖庵プレゼント蘭に載せる前に
T子様の許へ嫁いでいったのが↓ こちらの孔雀。

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その後、商売繫盛のお役に立ってますでしょうか?!

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年の瀬に見る夢

あと数日で 2016年が去る。
毎年ながら、年の瀬になると なぜか
どこか意味深な夢を見る。

すぐそこまで迫った新たな年に向け、
メッセージ性を含んだ夢は、リアルで
登場したモノを脳に描いたようにクッキリと残す。

今年から来年へと時間を引き継ぐだけ!!
そう思ったりもするが、今年もまた、
ケジメをつけろ! 新年間近だGO てな感じを抱かせる
夢が現に表れた。

エナジーバンパイアとの戦いに
明け暮れたような一年だった。

祈祷してる間も
バンパイア体質の人間は
邪悪なモノを送りこんでくる…だから、
エネルギー量スルーで闘争心を自ら煽るわけで。

2017年になって、
この戦いが減るとは思いがたい。
熾烈さが増すと覚悟した方が良さそうな、
そんな気がする。

夢の中で誰かに そう言われたような…。

天の声で「戦え」とは変な話だが、
それを伝えにきたのが、スワンのような
孔雀のような…とにかく綺麗な鳥だった。

来年の干支が「酉」だから?
とも後付けで考えてみたけど、それはアリエナイなぁと。
なぜかって?…干支に興味が薄かった。

しかし、この夢のお蔭で
そういえば! (^o^)b
干支の物って縁起物だ!! と思い出したけど。

まぁそんなレベルで。
今更、遅ればせながら💧って感じで。

今年の夢は、全編・後編みたいに2部仕立て。

最初は、12月の初めころ、
尾の長い赤色した鳥が 火をまといながら
空を舞ってた…次の瞬間 眼前にいて
なにか囁いた。

メッセージは納得したはずなのに、
全然 覚えてない💦

ただ、その光景だけはしっかりと記憶された。
まるで受領印の如く。

そして半月程して、また、鳥の夢。

「なにか聞き逃したのだろうか?」
と思ってしまうほどの鮮明さ。

色彩りの鳥がキラキラと輝き放って
空を舞っている。首も尾も長く 雅びな姿で。

酉の鶏というより、不死鳥のような佇まい。

虹をまとっているのか?! と見紛うばかりの
キラリ綺羅キラ感が半端なくて、瑞鳳かと、
夢の中なのに、見惚れていた。

その鳥は思考を持ち、
しばらく舞って魅せたあと
3羽が降りたち整然と並んで鼓舞してきた。

十二単のような尾を垂れて、
細く長い首は まっすぐ伸ばし、
凛とした姿勢で、説いてきた。

『来年はもっと激闘なのね…』
呟いて目が覚めた。

今年の延長戦が来年なのだと
当たり前のことを、今更悟ったような気分になり
もっと強くパワフルにならないと! …そう!!
もたらされる力は、全て吸収して、使っていく。

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煌めく陶彩画の個展へ

陶彩画の存在を知ってから、
思えばまだ…一ヶ月半。
10月初めに、ひとことの出会いから
『大日如来』 について調べていた。

いつもなら
お祓いにも祈祷にも確かな結果を授けてくれる
『不動明王様』 の真言がメインで、
(それは今も変わらないが….)

今更だけど、

密教の最高神が(一般的には)大日如来様だと知って
「えっ?!」 となったワケで。

(実体験では不動明王様のが効いてる感触大なのだが)
これは一応、調べてみねば!! と検索に勤しんでいた。

視覚的に画像も! と、クリック したら、
『天照大神』 の絵が立ち現れ、
その波動の凄さが、
単に高波動というには桁違いで、
捕らわれ魅せられて、気づけば
目が点!… 一瞬にして釘付けになった。

その時から、
来る日も来る日も見続けていた。
草場一壽さんがこの世に創造した陶彩画の、
『天照大神~弥栄~』
を見ては iyasaka~とボソッ💦

ついには夢にまで現れる始末で
ただ観てるだけでは胸が苦しい!…ここまで来て、
「要するに、そういう事ね? 」 と
草場さんのオンラインショップ今心工房さんに電話した。

「サイズが大か特大かで、頭と心が拮抗してまして…」
「天照大神様というより…
邪馬台国の卑弥呼に見えるんですが?」

訳わかんない事を散々言ったら
「はい。それはお客様にとっては卑弥呼です」

と言われ 「ヘッ? |д゚)」 だったが、
7日後には無事(?) 届いて、お目文字叶ったという次第。

iyasaka_000 sk_902_p01
↑ 写真では 輝きも波動の素晴らしさも伝えきれなく
ただ「凄いのです!!」 としか添えられない口惜しさ…
http://manai.co.jp/

この「天照大神~弥栄~」 がきてから!
不思議なコトが たて続けに起きた10月!!
これを経験したら尚更に、グイグイ惹かれて
16日朝、「今日行こう!」 で睡眠削って
草場一壽氏ワールド陶彩画の個展へ♡

それはまるで、
ご利益を保証された神社にでも参拝する気分で💧

(そんな神社はどこにもないし、そもそも
初詣さえ行かず、専ら行人塚の先祖様詣りだけど)

大勢がいっせい参拝の混み合う神社仏閣よりは、
400年前から遺伝子リレーしてきた即身仏様に(^人^)
静かだしぃ平安な心で「お願い♪」ができるし、叶うし!?

そうなのだ!!
開運力パワーアップできると感じて
そう感じた自分を信じて、
草場一壽氏 陶彩画個展へワクワクと(^o^)丿

実物の素晴らしさは想定を超えて綺羅星の如く! だった。

夜毎日毎 一日も欠かさず観ていたHP。だから
既に次のお目当てもアリで、睡魔もブッ飛びテクテクと
懐かしの銀座通りを5丁目で右折、すぐに左折し到着。

弥勒菩薩様は、艶やかな彩りまとい 凛としていた。

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思わず(職業病か?) オン・マイトレーヤー・ソワカと真言唱え~。
インド名は「マイトレーヤー」で、真言もそのまんま。
パワーも凄い! 色彩も光沢も出で立ちもぉ☆彡

浦島太郎なら、絵にも描けない美しさ♫だが、
陶彩画は、言葉にも尽くせぬ美しさ🎶

この美しき強さは 何処から来てるのだろう? と “(-“”-)”
ふと、思い…これは もしかしたら肉眼だけじゃなく、
心眼通し魂が欲して、こうして見ているんじゃないだろうか!?
そう思うと、腑に落ちる。

作者が精魂込めた作品なら当然そうなるはずだと。

その草場先生から様々なお話を伺うこともできた。
それは多岐に渡り、
宇宙観や宗教的なことや「命」の大切さや繋がり、
更には量子力学までetc。

途中で「ん?」 …..。
理由はこれと言って付けられないが、ナントナク
高僧の方のお話を 有難くも説いて頂いているようだと。

途端に、自分の口から出た言葉に唖然。
「草場先生、私に向いてるのは どの絵でしょうか?」
すると
「サラスヴァティだと思いますょ。浄化しますから」

サラスヴァティは、和名:弁財天様。
そういえば、銭洗い弁天て言うものねぇと勝手な解釈も加え
魅入れば、またまた麗しいこと、この上なしで。

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画廊がパワースポット化していた。
都会のドマンナカに突如として現れたパワースポット!
は、今回は20日迄の期間限定みたいな。。

お時間がある人には是非オススメしたい! というか、
既に「こういうのが有るわょー(‘◇’)ゞ」 と言ってたっけネ♡

そして、すでに足を運ばれたお客様から
素敵なご感想も頂いてましたぁ~♡
共鳴し合いながら広まりゆく鐘の音きく霜月ナリ(^.^)

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霊感お客様お目見え

8月は毎年、
体調不良での切羽詰まったお電話が多くなるが、
今年は、特に、
祓いとチャージが例年の比ではなかった。

お祓い・除霊・浄霊・生霊返しとなると、
呼吸を深く 響く大きな声で真言を唱えるため
声帯に影響が出たのか…? 声に異変が。

しかし、お祓い時には 一切問題なくスッキリ。

なぜか?
霊視 透視の時に限って、突然 咳が出てしまったり、
「いったい、コレはどういう事なんだ?! 」

熱なし風邪じゃなし、喉だけが仕事の邪魔をしていた。

そんなとき…
8月も終わりに近づいた深夜に、M・M様から、
初めてお電話を頂戴した。

(この声で、ご新規様の鑑定をちゃんと出来るのか?! )

天・風・火・水・地のエネルギーを掻き集めて
「弱気はいかん!!」 と鑑定に臨んだ。

始めのうちは堪えきれず咳こみ
声も枯れていた。

逆に、霊視能力は冴えを見せるという奇妙な中で、
咳こんでしまったら 「ごめんなさい! 」 と謝り、
挑み続けていった。

霊視・透視の結果を話しながら、
空いてる右手で祓の儀式をしていた。

M様から、
「エネルギー入れてもらってます? 肩から楽になった!!」
そう言われて驚いた。

この方法を見破った人は、今までいなかった。

停滞したエネルギーを通し、
不足分を補充することで治る方もいるので、
まずはこれを試みて、

それでも完全に治らなければ、
会話を中断してのお祓いへと 移行する。
その際、場所も移る。

M様が 「楽になった!」 と仰ったのと、
時を同じくして、

私の喘息みたいな咳も 楽になり、
枯れてた声が…元に戻り、
ヒリヒリした喉の痛みが消えていた。

長らくこの仕事をしていて、初めての体験。

「M様も密教を操る人かも! 」 と、
真言唱えながら 前世を視させてもらって、納得。

前世からの持ち越し能力がありながら、
まだ、気づいていらっしゃらなかった。
すぐに、
一番簡単だからと、即行ダウジングを!
振子になれば、何でも構わない。

M様にとって回るのは必然だったが、
一歩目として単純な方法を推してみただけ。

転職を考えていたM様に、
身近な友達はタロットを勧めていたが
私から視ると 「治す人」 だった。
そして、「祓う人」 でもあった。

「やり方が分からないし、面倒~(*´з`)」
セミナー通いもしたけど、あえて難しく説明された様子。

しかし、だ!!
前世の記憶を 意識上に持つ人などいるはずもなく、
それでも魂は憶えていて、現世の肉体を操作する。

肉体も、それに応えられるよう創られて誕生する。
だから、前世からの持ち越し能力と呼ぶ。

短時間だったら見抜けなかったかも…だが、
存分な時間を視させてもらって、

いま私は、本人であるM様よりも(?) 遥かに(!)
密教の霊能力保持者だと、確信している。

お送りしたパワーストーンたちが、せめて
覚醒の窓口になれますように。合掌!!

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呪われた土地

今年5月で
独立して 6年目に突入したから…

呪われた土地の霊視は、
独立する前年の夏だったかと記憶している。

アドレス交換をした覚えがない
郷里の知り合いらしき人から、突然メールが送られてきた。

家の写真が何枚も貼付されていて
「ここに住んでいても大丈夫かしら ? 」
「もし生霊なら誰なのか! 霊視してもらえますか ?」

ズバリ質問だけのメールに ((((・ω・ノ)ノ!

高校時代の旧友の友人で、
一度位なら会ったかも!? で名前さえ忘れていたMさん。
「なんで、メール着たの?」 だったが。

考え出したらイラつくから 「疲労困憊しない範囲で」
と、貼付写真を開くと、家の外観ばかり。
(どうせ撮るなら 家の中が重要なんだけど)…でも、

外観写真だけを視ても、

好い気の流れが遮断されてるのが分かる。
停滞した生臭い気の匂いが飛んでくる。

マジに、こりゃいくらなんでも、ヤバ過ぎる !
(家の中は、おそらく吹き溜まってる!!)

霊的な眼で視なければ、
女性雑誌に載ってるようなデザインの邸宅…

写真を視てるだけで、重苦しい空気が押し寄せてくる。

依頼された仕事でもなく、親しい関係でもないから、

(人情も責任も働かない=命は削りたくない) となり

メール鑑定のような結果返信で即答した。

「不可解で辛い事が多発しているはずです。
本来なら、そこは住んではいけない土地です」

「生霊ならお祓いという手がありますが、根の深い問題で
この土地で繰り返し起きた歴史を、一度調べてみてください」

概ね こんな内容を長々と書いて送信し、写真はスグに削除。

翌日、旧友A子からドタバタと電話が入る。

「Mちゃん家、そんなにマズイの? 」
「今度帰省した時に一度視てもらえない?」

「お盆には帰ってこないの?」  と迫られ、

「帰るけど、親の介護があるんよ?
帰省=介護なんだから無理言わないで」。

いくら事情説明しても、「30分だけでもお願い!!」
粘るA子は諦めそうになく…ムカムカ渋々…<(`^´)>

帰省翌日の午後2時、実家まで迎えにきたA子の車に乗り、
Mさん家まで、猛スピードで向かった。

30分ほど走ったところで、ウッ! Σ(・ω・ノ)ノ! (なにこれ?)

突然あいた異次元の門。
あらがう猶予もなく一瞬で 「迷い込んだ!!」

フワッと浮いたかと思ったら、
上へと引っ張られるような異様な感覚…
さらに、人の気配がない !

というか…
門を入った辺りから、生きる人が放つ気のエネルギーが、
完全に途絶えた。

この世でもなく あの世でもない、中間的な世界。

A子から 「もうすぐよ」 と笑顔で言われ、漏れる溜息。
(そうでしょうねぇ。この気配からして近いはず)

およそ5分後には Mさん家のリビングにいた。

「この家は別れた夫の趣味で建てて、変な話…ここに越すまでは、
小さなマンションでも幸せだったんですよ。仕事も順調で」 と、
語り始めたMさんの目が気になった。光がない。

Mさんは5年の交際を実らせての、玉の輿婚。
恋愛相手は、地元では有名な会社の 後継者だった。

仕事熱心で、頼り甲斐があり 優しい夫。
新居も、とりあえず! と義父名義のマンションを与えられた。

しかし夫は、 広々とした庭がある注文住宅にこだわった。

冬も夏も快適にと 素材にも拘りをみせ、
「子供ができる前に家を建てよう。広い庭でBBQしよう」
楽しそうに語る夫…資金面は義父の援助がある。

妥協はしないと2年以上も探し続けた、ある日…

家3軒は建ちそうな土地を
まとまったお金が必要なので「相場より格安で」 と、
乞う人が現れたのを ラッキーだと受け止め、
風水も独学で習得し、完璧なはずのマイホームが建った。

新婚4年目で、贅を尽した新居に移る。

幸せMAXで、新居お披露目パーティーをしたり、
掃除も丹念にしていたから、
左肩こりも、腰痛も、倦怠感も、気にせず
「私たちの家」 を磨き上げていた。…始めのうちは。

次第に、朝起きられない日が多くなり、
体が言うことを聞かず、漠然とした不安に捕われる。

一緒にいても、会話の糸口がつかめず、笑顔も作れない。

夫の帰宅時間が遅くなり、
夜明けに平然と帰ってきても、弁解の一つもしない。

(まさか! 浮気してるの? ) 疑心が拭えず 暗鬼となる日々。
休日になると、フラッと一人で出かけてしまう。
電話も繋がらず、行き先不明。

深夜に帰宅した夫から、
「しつこいんだよっ!」 罵声を浴びせられ、耳を疑った。

優しかったあの人が、「なぜ、こんな仕打ちを?」

以後、2人はケンカに明け暮れていく。

一年が過ぎたころ、義母が訪ねてきた。

「人目も憚らずパチンコ屋に入り浸ってるって、本当なの?
跡取りが仕事しないで遊び呆けて!…悪い噂で信用落としたら大変!!
そうなる前に、嫁のアナタがしっかり手綱しめなきゃ!! 」

すっかり人が変わってしまった夫。

そもそも、パチンコに嵌るなんて、信じられない。
「博打事は遊びでもしちゃダメだ。運に見放されるからね」
と、さんざん聞かされてきた。

そして一年後。義父が倒れた。

脳出血。一命は取り止めたが、後遺症がひどく寝たきりに。

夫が社長に就任すると、
義父の人柄で取り引きを続けていた会社が離れ始めた。

たまに帰宅すると、うっ憤を晴らすようにDVが始まる。

浮気も隠さなくなり、離婚を意識するようになっていくが
心身不調に陥っていたMさんは、決断ができない。

絶望の中、義父が、この世を去った。

49日が過ぎた頃、夫は離婚届を持って、家に寄り
「オマエが役所に出してくれ。もうダメだ」
「この家はオマエにやるよ。俺は女のとこに行くから」

それから、1ヶ月たち2ヶ月待っても
音沙汰のない夫に 観念して、
100ヵ日法要を終えた翌日、離婚届けを出した。

会社は、一年もたず呆気なく倒産。

「天国から地獄に堕ちた気分で…
なんの因縁かと考えてると、また悲劇が起きそうで怖い。
お義父さんの死も寿命だったとは思えなくて」

Mさんは、元カノの生霊を疑い、昔の写真を出してきた。
肝心な土地については
昭和に入ってからの浅い歴史しか調べてなかった。

「この辺一帯は 戦国時代末期の古戦場だったんです。
公園とかにして、人が住んではいけない土地なんです」

「荼毘に付されても、物扱いで、名も残されず、怨みが深い」

「特に最後の戦は凄惨で地獄絵図、下の川まで血に染まって」

視えてるモノを絵に描き、言葉で説明し、ありのまま伝えた。

「慰霊の為の小さな神社が、近くにあるはずなんですが?」
と聞くと、Mさんは表情を硬くして、

「その神社なら、風もない穏やかな日に山崩れみたいに
崩れ落ちたと聞いてます。住人は皆 恐れて 修繕どころか
忘れたい気持ちが強くて、今じゃ心霊スポットに…」

「ここを見た時、寒い気持ちになったんじゃ? 」 と聞くと、
「物悲しい気分なら。でも夫が契約を済ませたあとで」。


A子の様子がおかしい、ハァハァいって屈みこんでる。

(日暮れが近づいてる…「しまった!! 長居し過ぎた」。
浄化してからじゃないとマズイ。家族を巻添えにしそうだ)

「とにかく、納得できなくても、因果関係は説明しました。
ここの土地から出るより ほかに解決策はないと思います」

話だけではなく、応急措置も施した。
「長くて6ヶ月、それまでに越してください」
強く念を押して 家を出た。

A子の運転は猛ダッシュで前方しか見てない。
例の、異次元の門を超えると、
「人の世界に戻ってこれた」 …それだけで少しホッとした。

蒼い顔したA子がようやく口を開く。

「背中が重怠くなってくし、目が霞むし、言葉も出なかった」
「 なんか憑いてる? 初めての恐怖体験だよぉ」…涙目。

「危険区域はもう脱したよ。Mさん家からのは今 祓うから」
一旦停車させて、憑いてきた2体を引きはがす。

このまま帰りたいと半泣きのA子に、
「ダメッ!! 怨霊が辿り着けないよう アンテナ切断してから」

北へ20km走れば、イザッ! って時に使う龍神の滝がある。

「危険 ! 立入禁止」

と書かれたボードの脇をすり抜け、1.5kmほど歩く。
霊場〇〇寺の滝だが、子供の頃からで土地勘はバッチリ。

滝の裏側の小さな空洞まで、横這いになって進む。

初めてのA子は顔を引きつらせ 「怖い!」 と嫌がるが、

「このまま帰ったら、家族の中で弱ってる人から被るよ。
滝行してる暇ないんだから! これが一番簡単で早いの!」

「日が暮れるまでに終えないと!!」

急かすと、履いてた靴を脱ぎ 腕をつかんできた。
慎重に一歩一歩、滝の真裏へ。

平常時なら、こんな事はさせないし、絶対に勧めない。
一歩誤まり落ちたら 命の保証ができない行為だが、
この日はこれが最善策だった。

狭い空洞で 数珠を使い真言唱え、古戦場からの念を遮断。

追いかけてきた霊ラインを絶ち、存在の特定をさせない。

元気を取り戻したA子は…

「死ぬかと思った。霊視透視って肉体労働なのね」 と。
「パワーも準備も重要。仕事と私生活の区別をつけて使わないと
もろヤバイのょ、命を無駄に縮める。もう簡単に聞かないでね」

あれから、Mさんが引越したと A子から報せが入ったが、
彼女が 「ちょっと視て」 と電話かけてくる事はなくなった。

仕事で100%使い切るから、仕事以外の電話では疲れたら
「わかんなーい」 と言う。 「そこまで能力ないんだ!」と、
言われても「うん。ない」と即答してきた。何故って…
使命を果たせぬまま、未練残して 今生を終わりたくない。






義父の死も、寿命ではなく、おそらく身代わり。

元夫は、継ぐべき会社を失ったが、命を繋いだ。

土地の問題は、最も厄介で、

直感がNG出してるのに、この世の損得勘定で
ヘタに触れたら、大きな代償を 後日払う破目になる。

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